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過去のレポート【住まい】
『アクティブなシニアのための住まい情報
生活の基となる住まい。そこに今「自分らしさ」を求める「アクティブなシニア」が増加しています。
最新情報の分析と独自調査に基づき、シニアの方々に最適な住まいの空間創り情報を、デザイン・インテリアを含めたトータルパッケージでご紹介します。
執筆:コンサルタント 堀内裕子

前回は、「トイレの位置について」「トイレの入り口について」「トイレのスペースについて」
をご紹介しました。今回は、より安全で楽な快適トイレポイントをご紹介いたします。
今回で最後となる「トイレシリーズ」は8回に亘ってご紹介しました。是非第一回目から通してご覧ください!


 前回のポイントをここで簡単にまとめておきましょう。
●トイレと寝室は近くに配置しましょう。
●トイレの出入り口付近の階段は危険です。周辺環境にも配慮しましょう。
●トイレの間口の広さは850〜900?を目標にしましょう。
●トイレの出入り口は段差の無いように設計しましょう。
●トイレスペースは出入りや便座に腰掛けたときに無理なく手すりに手が届く広さにしましょう。(介護時を除く)
前回もお話ししましたように、トイレは様々な病気や事故の発生率が高い場所のため、緊急時の連絡手段もあると安心です。
写真(1)のような「コールボタン」と呼ばれているものは、緊急時に押すと警備室や警備会社に連絡が行くシステムになっているものや、リビングなどにあるインターホンにも警報が鳴り同居者に知らせるというものです。
具合が悪くなった時のことを想定し、低い位置に設置されています。
その他には、家内の「インターホン」と話せる「インターホン」タイプのものもあります。

トイレを快適に利用するためには掃除も大切なポイントです。
汚れや黄ばみ・臭い・水滴などトイレ特有の要素があります。
最近は汚れのつきにくい素材(防汚効果便器)や抗菌性のもの・光触媒によりカビや臭いのモトを分解する床材や防露仕様のものなど様々な商品がありますので、それらを上手に利用しましょう。


光触媒作用のもつ分解成分により、アンモニア臭の発生や汚れの固着を防ぐ床材
参考資料:TOTO

掃除のためにコンセントも2口コンセントをお勧めします。1つは温水洗浄便座・暖房便座用として、もう1つはお掃除用として設置します。

手洗いの設置もよいでしょう。手洗い付きタンクでは真後ろに振り返る為、個別手洗いが便利です。最近は埋め込み式・省スペース型のものや、自動水洗などが便利でしょう。(下写真)

また、最近はかなり普及してきましたが、衛生的にも温水洗浄便座はお勧めです。リモコンでの便座蓋開閉機能やオゾン脱臭・室内温風暖房など様々な快適機能が付いている商品もあります。

トイレは家の中でも「パブリックスペース」といい、家族全員が個別で利用しその頻度も高く、また家族以外の人も利用する可能性がある場所です。
そして「用を足す」という目的も決まっている空間です。トイレを自立して行なうということは、人間の尊厳を守るための重要なポイントとなります。
たとえ、身体的に何か不自由をきたしたとしても「トイレを自立」していることにより、精神的自立は保たれるという大きな役割がトイレにはあります。
しかし、何か不自由をきたした際にトイレの「室温の変化」・「衣服の着脱」・「立ち座り」・「排泄排尿行為」は身体的に影響の大きいものであり、その整備は必ず必要となります。
出来るだけ健康な時に整備は進めたいものです。
その整備により、トイレでの病気や事故を未然に防げる可能性があります。

整備を介護と考えず、日常のクオリティライフと考え、快適に安全に楽しく整備していただきたいと思います。

当サイトご利用者様より、いくつかの質問やご意見をいただきました。
今回は、その中より皆様方にお役に立ちそうなQ&Aをお送りいたします。

Q.東京都在住 S様
『Yuko Horiuchiのアクティブなシニアのための住まい情報』(3)に掲載されていました内容についてお伺いいたします。
部屋の大きさに合ったワット数が掲載されていましたが、5.5畳の寝室で100ワットのペンダントでは明るさ的にはどうでしょうか?
寝室ですので少し暗めでも構わないのですが、照明を購入してから後悔しては…と思い、ご質問させていただきます。ご回答よろしくお願いいたします。

A. 『Yuko Horiuchiのアクティブなシニアのための住まい情報』をご覧頂きありがとうございます。
100ワットのペンダントでも大丈夫だと思います。その理由は以下の通りです。
1.寝室という「くつろぎ」の空間であること。
2.部屋の広さが5.5畳と狭いこと。
(コラム「住まいの中」での光の役割(3)をご参照ください)
但し、必要照度というものは加齢により変化します。
S様の年齢が分からないのでなんとも言えませんが、20代を基準とすると50代では2.4倍・60代では3.2倍の照度が必要となります。
(コラム「住まいの中」での光の役割(4)をご参照ください)

照明の形態はペンダントタイプとのことですが、このタイプは吊り下げ型なので、シーリングライト(天井直付け型)に比べると、より低い位置での点灯となり、明るさを確保できるという理由もあります。さらに、内装との兼ね合いもあります。土壁やピーリング壁材(板張り)の場合、どうしても色が濃いので暗く感じます。白系のクロスの壁紙であるならばより明るいでしょう。
私の家も6畳(マンションなので5.5畳位)に100ワットのペンダントで使用していますが、やはり暗めなのでその他にフロアースタンドを併用しています。できれば、フロアースタンドとの併用をお勧めします。
また、読書をする場合は手元スタンドを利用しましょう。

S様のお考えの通り、100ワットでは暗めです。本来ならば100ワット×2は欲しいところです。
寝室なので多少暗めでも構わないとの事でしたが、上記の通り逆にフロアスタンドやテーブルスタンドで自分なりのコーディネートが楽しめるという利点もあります。


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